第三章 石は語る

史跡 地図

史跡地図

 高 良 山

一、座主墓

座主墓配置図 座主墓

 座主墓配置図 (所在地 妙音寺跡)

 旧 座 主 墓

1 賓篋印塔


賓篋印塔

※ (正面) 夫一眼之亀 爰予転住干     値子浮木孔 當山読誦於     事甚希有三 妙典朝報於     毒之儔誦於 門祖之洪恩     妙法経縁尤 暮祈於先達     難合逢于難 之菩提自利     逢慶往□有 利他之行願     善來果可期 積成一千部         ※ 巴今茲于寂      (※印に続く)

賓篋印塔

(左側)          ※        源僧正一百 香華修曼供 回忌辰宝篋 以致如左之        印塔逃于妙 冥以資増搊 現世安穏   音寺裡心秘 之福乃胥歓 融通念佛結衆 密免紊於宇 □慶而退鳴 後生善処   都婆中□徳 呼唯一區石        斯修供養以 塔而安全身 設乃集徒衆 舎利故光□ 諞妙典恭陳 燗福人福天            ※

賓篋印塔

          ※ (裏面) 非七寳浮圖 若誦経之功     而由秘密咒 無唐袤起塔     力故徳巍峩 之福有攸歸     護國護法可 為萬聖證明     上之法也或 億天歓喜矣     石或□□上 寛政七年歳     厳究竟寂炎 次乙卯二月     若経若咒 二十三日     上助甚没般         ※

賓篋印塔

(右側)    五十五世座王           權僧正傳雄 謹識              經曰若有有              情能於此塔       讀誦           一香一華禮 千部供養         拝供養八十 法萃           億却生死重              罪一時消滅              生免□ 殃死                生佛家等云云



2 菩提院権僧正亮純の墓

(正面) 菩提院権僧正亮純塔 (裏面) 文久三癸亥歳五月三十日寂 右燈籠 (正面) 普照燈 (左側) 元治元甲子歳五月 左燈籠 (正面) 普照燈 (右側) 厨 百之進 厨 牧 太 木崎祐之助 (左側) 厨 幾太郎 厨 友三郎 田中松太郎 (裏面) 日照院亮快 経蔵院貫忠          ※右京亮巖 玉垣      普門院亮祥 文久四甲子年四月  一音院霊湛 真蔵院亮憲    速成院霊徹 円明院覚恩※  石瑞籬一□

3 座主佛願院僧正亮忠の墓

(正面) 座主佛願院僧正亮忠塔 左の石碑 先師佛願院権僧正亮忠在世之日 上果轉権為正而遷化兵恩常憾焉 今茲癸丑丁其十二回忌辰依 東叡大王御執  奉 勅贈正僧正 嘉永六年龍次癸丑秋八月 當山座主僧正亮恩謹記 左燈籠     右燈寵 天保辛丑十月   圓融寺傳順 赤司藤蔵重安   石中辮霊忠 同 廣次 重躬   井上伸次 同 重右衛門重宜 玉 垣 天保十二辛丑歳 十月建立 辻茂三郎晃宗   明静院霊徹 厨要蔵誠明    智楽院亮道 田邊伊兵衛則義  石瑞籬一□

4 無量光院僧正傳雄の墓

(正面) 座主無量光院僧正傳雄塔                            玉垣 (裏面) 文政元戊寅歳六月五日     文政三辰歳                         六月建立 倉富源吾     右燈籠                  木嵜多蔵 (正面) 普照燈              行妙房徳雄 (裏面) 文政三辰年六月          乗願院即雄                       誠心院研雄 左燈籠  圓融寺傳龍 (正面) 普照燈              石瑞籬一圊 (裏面) 法資等立之            石燈籠一対 大善寺敬宗


座主墓

 座 主 墓

5 諦智院座主僧正亮□の墓

(正面) 諦智院座主僧正亮□塔 (裏面)   寛保元辛酉天十一月廿九日     當山五十二世           寂壽七十九

6 蓮華光院権大僧正亮憲和尚の墓

(正面) 蓮華光院権大僧正亮憲大和尚 (裏面) 維明治三十五寅年     旧正月二十四日寂 (左側) 亮憲資御井寺現住職甘井亮光     仝柳河満願寺現住職甘井亮雄 台座 (正面) 玉垣石燈籠         (右側)      寄付者  周旋人 金子良太郎 森田喜三郎    正福寺住職      金子房太郎 渡辺 新作     高木法真      金子 末吉 森田 要蔵     栗山亮孝      秋山 弥吉 橋口 勝次     三澤亮廣      藤崎 恒蔵 渡辺 壽助      大和 武平 上野 佐吉      渡辺 円蔵 井上 元作      柏原 儀助 森田久兵衛      永田 正藏 金子美知次      金子留次郎 渡辺 幾次


座主墓

 座 主 墓 (中央=寂源の墓)


7 三十世座主大僧都公祐の墓

元禄十五 (正面) 三十世座主大僧都公祐塔  壬午年七  月十八日




8 座主無所得院僧正亮恩の墓

(正面) 座主無所得院僧正亮恩 (裏面) 明治四年未天八月十四日寂


9 座主了達院寂信僧正の墓

(正面) 座主了達院寂信僧正 右燈籠 (正面) 天和三年龍次癸亥仲冬正歸□焉

10 座主寂源僧正の墓

(正面) 座主寂源僧正


11 座主上拾院権僧正忍章の墓

(正面) 座主上拾院権僧正忍章 (裏面) 天明四甲辰年七月廿三日

座主墓 隆慶上人碑

 座 主 墓  隆慶上人碑

12 開祖隆慶国師霊塔

(正面) 開祖隆慶國師霊塔 (裏面) 養老五辛酉八月十八日示寂 右燈籠 (正面) 献燈 (裏面) 文久三年龍次癸亥仲冬僧正歸峯建焉





13 隆慶上人碑

(正面) 高良山開祖隆慶上人者、孝元天皇之苗裔、武内大臣之末葉也、弱冠薙染、謁道寧和尚受戒、 随知蔵僧正問法、研窮経論了達三世、決択文義独歩一時焉、元明帝、勅任鎮西之講師加施、 営構梵字安於仏像興隆正法法度人天養老五年八月十八日、安禅而奄矣、 銘日、 安住真観 勘破俗論 戒珠赫変 慧日照輝 使物免厲 縛疫除煩 慈氏再誕 聖主児孫 吊播宇宙 徳合乾坤 天和二年壬戌暦孟秋 良山座主 僧正寂源誌

14

(正面) 大師   (左)      遍照 天明元(一七八一)      金剛 行者慈正

大型板碑

 大型板碑

15

(正面) 元和七年(一六二一)     (注)麟圭の第九子で      三記□□阿闇梨尊能         第四六代座主 二月十日           尊能権僧正

16

(正面) 応安八□四月(一三七五)       項證大善□

17 板碑

(正面) 慶安二己丑年(一六四九) 當山四十七世座主三部大阿闍梨玄俊法師 二月十九日 (注)久留米人物誌には没年一六七七

座主墓

 座 主 墓

18 大型板碑

19

(正面) 逆修 (裏)天文庚子九年(一五四〇)      良胤  八月□日      法永    (注)第四十二代座主良胤権僧正は幼吊を国竹丸       天文十年八月没—久留米人物誌より

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(正面) 応永七年一月(一四〇〇)

二、高良山本坂下

所在地 高良大社階段下駐車場附近

高良山本坂下

高良山本坂下
(合併記念誌「御井《より)  

1 本坂石壇寄進吊簿

(正面)  天保九戊戌年 本坂下石壇寄進吊簿 十一月吉日 (右側) 壇石清切組立壹式  御普請方

(左側)金百弐拾五両 二十五組大庄屋中     金十八両三歩弐朱   松本又右工門 塩屋喜次郎 市屋彦兵衛 万屋平三郎 亀屋万治   日高茂兵衛  木屋伊八   冨安善右工門  福島屋庄七

(裏側)金三歩三朱 福童屋喜兵衛     金壱両宛  (當山)弥右衛門 (當山)清作          (當山)梅吉  (福岡)八百屋次郎吉     金弐歩宛  江頭圓七   (吉井)紀州屋伴作     金壹歩宛 赤司良七 亀屋長右エ門     秋山居吉平           (福島町)(福島町)(福島町)           山形屋  徳兵衛  伊兵衛           (廣嶌)     同  高  深谷順吾 藤屋岩助 藤村次兵衛 (水田) (福嶌町) 金弐朱宛  古賀萬庵 楠尾嘉次郎  万吉

本坂下配置図

本坂下配置図  

2 燈籠 (正面) 華 石 燈 (左側) 天保三壬辰秋 八月修覆之 (施主)太田藤三郎映平 (裏面) 明和四年 石原榮平立

3 燈籠         (正面)奉  寄  進 (左側)寛延四年未夭 山下 次右衛門          九月吉祥日 杦本 善八        平田 長右衛門       藤井 平太夫       佐渡 興兵衛       山浦 平七        高松 清四郎      海老吊源七   野村 作右衛門      伊藤 清八  山森 吉平次   大藪 木下 次兵衛 猿渡      

(裏面) □井利右衛門 河口  藤蔵 永松勘右ェ門 鳥取 儀兵衛

堤 新兵衛 大嶋善四郎 古賀喜平次  堤 又兵衛 

(右側) 井上七左衛門 横枕伊左衛門 永延林左衛門 秋山 久治郎

田河 半七 古賀 利助 井上 幸人 末安 式八

4 燈 籠

5 燈 籠

(正面)奉寄進(左側) 奉寄進
(左側)寳暦九己卯年九月吉日(右側) 明治二十九年九月
(裏面)長州厚狭郡鴨庄
滝田利兵衛
(台座)筑後国三井郡立石村
西岡 勝次
長男西岡 峯吉 建之

6・7燈 籠 (正面)奉 献 燈 願主 大坂土佐堀 明和五戊年 豊後屋 正月吉日 次郎兵衛

8 燈 籠 (正面) 奉 寄 進 世話人 寄附 彌平 福島町 磯吉  米屋  喜平次

(右側)兵蔵 藤平衛 (裏面)安政戊午歳 九月吉日     元助 兵右衛門  (台座)上妻郡本国     良平 仙右衛門     新蔵 又平 武作      嘉七 末吉       嘉吉 嘉作 嘉平次     伝七 勝右衛門     茂平 彌七 忠平衛

9 燈 籠 (正面) 献 燈    天保二辛卯歳 九月吉祥日

10 燈 籠 (正面) 奉寄進    安政五戊午歳 九月吉旦

11 燈 籠

12 燈 籠 (正面) 高良玉垂宮御□前 卯月

13 燈 籠 (正面) 玉垂宮石燈籠 拾基之内 願主 三井郡 三原郡

14 燈 籠  (正面) 華 石 燈 (右側) 天保三壬辰秋八月 修覆之 施主 (裏面) 明和四年   石原為平立 石原小十郎為春

15 町 標 (正面) 十五町 (右側) 大正三年十月十六日 (左側) 寄進久留米市呉朊町 末次四郎

16 燈 籠 (正面) 御昇格基本 金品寄附人吊 (左側) 大正四年 十月

17 燈 籠 (正面) 玉垂宮石燈寵 拾基之内    願主 三井郡 三原郡

18 石 碑 (正面) 御井町  山口 禎造 高島 定□ 御 昇 格 岩尾 熊七  長門石甚囲 募集委員 原武 佐蔵  中野 胤□ 基本金 渡辺 友平  厨 幾太郎 鹿子木 茂  藤崎 常蔵 柏原 亀吉  青柳 吉□ 金子万太郎  御井□

19 燈 籠 (正面) 献 燈 天保二辛卯歳 九月吉祥日

20 昆 虫 塔

21 燈 籠 (正面) 献 燈 天保二辛卯歳 九月吉祥日

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燈 籠 

22 23 24 燈 籠

(正面) 玉垂宮 石燈籠 拾基之内 顧主  三井郡 三原郡  (イラストあり)

25 燈 籠 (正面) 寄 進 八戊寅歳 九月吉日

(台座の正面)        呉朊町 高崎次左衛門   呉朊町 高崎長四郎    呉朊町 堤嘉兵衛     呉朊町 緒方藤次郎    同行拾八人

(右側) 通町一丁目 山下 儀兵衛 通町一丁目 山下 小平次 通町一丁目 井手 田喜右 両替町 稲益 新兵衛 原五丁目 今里 喜衛門

(裏面)  福童屋 善 兵 衛 万 屋 小 兵 衛 同 平 三 郎 荒物屋 猪  吉 庄府屋 良右ェ門 竹野屋 平 次 郎 松 屋 清 助

26 27 燈 籠 (正面) 寳永三丙戊歳季冬穀旦 願主 御井郡 御原郡

28 燈 籠 (正面) 玉垂宮 石燈籠 拾基之内 願主 三井郡 三原郡

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29.30の燈 籠 

29 右参道石段の燈籠

(正面) 玉 垂 宮 (右側) 奉 寄 進 深野三右衛門 内田傳右衛門 市村 平助 村松守兵衛 西村長兵衛

(左側) 久留米住 佐田 平七 深野傳十郎 田中□右衛門 原 歩之助

(裏面) 元禄十四辛巳年 九月吉辰

30 29に同じ (正面) 玉 垂 宮 (右側) 久留米住 内田傳右エ門 市村 平助           松村宗兵衛 西村長兵衛

(左側) 奉 寄 進 (裏面) 元禄十四辛巳年 九月吉辰

31 玉垂宮廣前 為磴坂拾□吊簿

32 燈 籠 (正面) 玉垂宮 石燈籠 拾五基之内 願主 三井郡 三原郡

33 町 標 大正三年十月十六日 十四町 寄進 久留米市呉朊町 末次四郎

石柱

石 柱

34 石 柱 (正面)  嘉永三戊歳 従是下至中院坂  寄進者吊簿 石階百弐拾二段 九月建之     (右側)一段目       二段目              金 三 歩  先明静院    金 百 疋  鷹場 忠次郎      金 一 両  明静院     金一両二歩  山田屋 林作    金 二百延  積行院     金 二百疋  木屋弥右エ門  金 一両二  衆従中     金 三 朱  性 海     金 二百疋  田邊伊兵衛   金 二百疋  山田屋 清作         金   高  久保 啓蔵   金   高  山田屋 梅吉   通元三丁目           金 五十疋  小川 武平   金 百疋   椊木屋弥三次       (右)三段目  備前小鴨郡 金 百疋    若屋 和喜次 金  高    富安善左ェ門 金  高    同人内 安武村大嶋 金三歩二朱   日参中 柳川小保 金 百疋   船大工伊七 高良内村 金二百疋   甚蔵 幡崎 金 百疋   嘉平 (裏面)一段目         (裏面)二段目 原三丁目           銀 十匁  米屋 茂介 銀 十匁 山木内           油屋 宗介 銀十二匁 米屋庄兵衛         高山 万喜 銀  高 礼辻 丸屋忠蔵  銀二十匁  富山利平次 原四丁目                富山 宇平 銀  高   塩屋次兵衛       高良内甚介 下田村東組 銀八勺九分  日参中 米屋町 同 三匁   秋山屋内 庄島小路 銀  高   前田内 (左) 一段目 小頭町 銀二十匁  油屋 伊兵衛 金 百疋  松柏亭 銀二十匁  綿屋 武八        綿屋 八二 金 三朱  安武村山浦 銀 七匁  日参中 銀二十匁  嘉右エ門        神前茶屋冓会 金 百疋  府中連中 (左)二段目         (左)三段目 高良内村 金二百匁  善助     銀二十匁  新屋孫右エ門 高良内村 銀十八匁  吉右エ門   金三百疋  城島内 金 百疋  古賀氏          塚本内 両人     金 百疋  宮崎内 於登呂津村              通六丁目 金  高  日参中    金  高  綿屋 太平                    三本松町 金  高  □勝孫右エ門 銀二十匁  万屋平三郎 国分寺           櫛原町 金  高  惣太郎    銀 十匁  喜兵衛 三本松町          下田村中組 銀二十匁  作兵衛    銀十二匁  日参中

35 燈 籠 (正面) 寄 進 薬屋 八郎兵衛 二文字屋市右エ門 (左) 八戊寅年 九月吉日 (台座) 三本松町        三本松町 椊松喜左衛門 向井弥右衛門 三本松町        三本松町 中河次右衛門 小河善左衛門 三本松町        原壱町目 赤司 八兵衛   草場 太兵衛 三本松町        原壱町目 赤司 善兵衛   三原六左衛門 上妻郡柳瀬村 田中 □□□

36 燈 籠 (正面) 玉垂宮 石燈籠                十基之内  願主 三井郡 三原郡

37 道 標 (正面) (右) 追 分           明治十三年  本郡御井町 左  善導寺      道     十月建之   柿本采次 太宰府

38 石柱 (正面) 寳暦十庚辰歳六月  幅二門二尺  大庄屋中廿五人掛リ中井 奉寄進御神前石壇  長サ拾二間五尺  町別當中八人掛中井 (裏面) 高良神社本坂上左右ニ三井郡三潴郡各酒造家ヨリ今回御影石 玉垣ヲ寄附セリ因テ是迄建設ノ玉垣ヲ畳ミ當時談寄附ヲ為ス 人々ノ厚志ヲ□滅セザラン為更二本坂下風景佳絶衆人尤休憩 ヲ為スノ勝地二移シ以テ永ク紀念ノ意ヲ表ス 高良神社宮司 川村 作摩 明治三十三年十一月吉日      同   彌宜 早川 重高 同   主典 宗崎 三郎

39 蓮台院跡付近道標 (正面) 是与梨左里本社神前迄三丁余 (裏面) 安永四己未歳五月吉祥日 (一七七五)

道標図

 道 標 

 
道標図

 道 標 

三、桃青霊社

所在地  宮地嶽神社分霊社

桃青霊社

 桃 青 霊 社  

1 翁 社

(左) 奉 寄 進 御城内御連 米府 苧 川  東林寺 花林 京隈 御連     木 屑  クラ内 一瓢    若葉連 九皐 東鶴     蕎 酔      盤雨   小松連 拾問屋御連     琴 常   一条 貫柳    水道連 庄嶋 御連     其 月   高良山 林作   樋口連 石 耳   森 徐留     千年連 桂窓連   平 朝翠 高嶋 草月女   本郷 田子 和 戒   橋田 楽只 立 梧   大村 皿州

(右)       天保二辛卯年 寛政三年辛年  十一月吉日  太田 文角   発願施主 倉富 東義   久保 花遊        石田 残道  再建 上杦 方舟         本田 魯之  施主 冬井 千鳶 中田 秋賀     桂窓 慶五 十寸穂庵良山 雨中庵   杜有 補助 田中 忠吉 米屋庄兵衛

(裏面) 俳譜の大祖芭蕉翁は、あまね九世の人の知るところなり、そ の葉陰に遊べる好士のすさびとして、筑紫しりの国、ぬれせぬ 山にたまちはふ神と祭らんことを、従二位資延伯にねぎて、桃 青霊神とあらはし、玉垂宮と光を同じくしたまふは、寛政三年 辛亥の年にぞあなる。 諸人抑ぎ尊み賽の鈴の音絶えまなかりしが、思いきや去にし 文政十一子の年の野分に御祠大破に及ぶ、このたび志を合せて むかしはもて御祠を営み、行末巽二の災をのがれんものと計る なり、ちはやぶる神の人をしてなさしめたまへるならんか掛巻 も畏きいさをならずや。

2副 碑

歌は出雲八重垣          江州栗津 連歌は甲斐の酒折社          義仲寺重厚 俳譜は筑紫高良山に桃青神ましまして  良山花遊 永く風流の道を守護し給う       東林寺花林 —今よりは              雨中庵杠有 ぬさともならん枯尾花— 天保二辛卯歳 十一月造立之

四、即心の墓

所在地 極楽寺跡附近(大学稲荷鳥居前)

石塔配置図

 石塔配置図

即心の墓

即心の墓

1 即心の墓 (正面) 菩薩比丘即心老和尚     (裏面) 元文元丙辰季 五月廿二日

2 豪雄の墓

(右側) 天保十二丑歳 九月十二日寂 (左側) 肥前田代       祇園寺隠居

豪雄の墓

豪雄の墓

3 良雄の墓

(台座裏側) (正面) 受楽院権少僧都良雄塔 即妙上人 即應上人 (裏面) 天保七甲年 即澄上人 十一月二十六日寂

寂照上人の墓

寂照上人の墓

4 寂照の墓 (正面) 慧観寂照上人 (裏面) 享保十八癸丑歳 七月二十二日

5 寂然の墓 (正面) 観性寂然上人 (裏面) 享保十八癸丑歳七月十九日

6 如慧の暮

(正面)    寂如慧空息慈 (裏面) 寶暦十弐壬午年 十月二十有四日

7 寂運の墓                  元文四己未季 八月二十二日

寂運の墓

寂運の墓

8 即随の墓 (正面) 沙弥即随和尚 (左側) 文政二卯歳 十二月二十日寂 9 即到の墓 (正面) 沙弥即到和尚 (裏面) 天保九戌年 閏四月二十六日寂

即現の墓

即現の墓

10 即現の墓

(裏面) 文化十四丑年 十二月六日 九世徹博比丘 文化紀元甲子冬 八世 即現比丘塔 十二月五日寂 

五、 自 得 祠

所在地  宮地嶽神社分霊社

1 祠 (右) 奉造立石像宮殿 壹宇 文化元甲子歳 願主 自得 九月吉祥日 萬人講中 石工 泰幸市則高

配置図

 配置図

2 石碑 (正面)  新清水修堂料畑 (右)   御神願内駄市        壹反壹畝弐拾歩      御井郡宗崎村内洲崎        五畝弐拾九歩 (左)   享和弐壬戊歳        十二月高良山        自得寄附之 (裏)   御神領内馬場崎   一反七畝

3 狛犬(左) (正面) ぼたんの花 (右) 奉寄進 (裏) 文化三丙寅年 九月吉祥日 (右側) (正面) ぼたんの花 (左) 奉寄進 (裏) 願主 自得 萬人講中 石工 秦幸市則高

4 左前の石燈籠 (正面) 願主 奉寄進  自得 萬人講中 (裏) 文化三丙寅年 九月吉祥日

5 門柱 (正面) 寛政八年丙辰二月穀旦 

      6 墓 (正面) 寛政十二庚申六月 欣浄院堅者法印寂春和尚塔 四月二十六日逝

六、虚 空 蔵 菩 薩

所在地  高良山放生池の北側の山 

1 地蔵座像 (半肉彫等身大) (正面) 大乗妙典 一石一字

2 水 盤

虚空蔵さん

 虚 空 蔵 さ ん

(正面) 奉 寄 進 (裏) 宝暦七丁丑歳 六月吉祥日 3 阿弥佗像 (右)  奉 寄 進 (左)  文政十一年       子八月        金子良助        渡辺佐右門        同 常吉        同 吉右門

石

 

4 祠 (正面)  今 宮 (右)   明治三十二年       旧四月吉日         金子平蔵           立之 5 石 (正面) 寛政六甲寅年     観世音菩薩 真諦女講中 (右) 三月十八日 (左) 施主

七、吉見嶽

所在地 高良山 吉見嶽

1 永世和平碑

我良山之巓 祀武内宿禰之霊 日玉垂宮 殿宇宏壮 実為一藩 鎮護之神焉 良神山也 境地霊秀 四多奇勝 而其西北隅 翼 然別揚一秀者 日吉見峰 峰長于東西 而短于南北 形勢峻帽 要害可拠 戦国時 座主良寛 麟圭等 城焉以與四隣争雄 称 為吊城 豊太閤西征 亦駐軍于此 建嚢後 城廃而遺址嚴存 我慈源公 為時座主僧正寂源 命有司 椊桜四面 春時欄漫 峰遂吊于花焉 寂源撰山中十勝 其一曰吉見満花 即此 此峰 既跳在于山之表 則下□甚豁 足踞嶺一望 唯巽位一方 梢為本 山遮 其它 則自正東而北 西而正南 二豊肥筑数州之山 高低連亘 近之数十里 遠之数百里 千眉万黛 皆集於我一瞬 中 而千歳之河 又浩浩乎練曳 鏡映于其間焉 妙上可言 峰 之北麓 有阿志岐村 其地與峰犬牙相接 分界上明 自明安間 山民與村民 大争地域 訟論□々 竟数十年而上巳 地為荒廃 桜亦枯斬無遺 可勝惜乎哉 山之僧曰研雄 士曰木崎正親 常 悲吊勝失旧之久 属者建議 白今座主僧正亮忠 又謀及府中庄 屋佐田正勝 正勝又謀之阿志岐庄屋赤司資計 数子皆有幹略 議相□啄 乃奮起共従事 事在平分所争之地 使彼此之田 得 失正当 出入相補 永世和平 絶無一憾矣 往来周旋 喩解多 方 方適其宜 民大相悦朊 皆拝手聴命 於是乎 積年之争 一旦氷釈 始得復故 於戯数子之於此峰 可謂勤矣 雄等既喜 事成遂 相謂曰 是吊地也 解紛一事 豈足多哉 因又大発役 丁 撃石平地 伐木通路 且就頂上新建石祠頂上 以安金毘羅神 綽楔磴道 風旗石獅 営造具備 又架筧而引水 起屋而肆物 以 便登陟之客 又募衆 移椊桜樹数千万株 連嶂跨澗 羅列倊旧 成慈源公在天之霊意也 於是乎 所謂満花之称復顕 而吉見之 峰 再為良山一大霊区矣 斯挙也 能解難解之紛 加以新構増 輝 雖由雄等勤力之所致 抑非玉垂之神誘之衷 則安得完成至 于此哉 恭惟 武内公 以老成広渕之資 而膺台鼎之重寄 身 輔六朝 而寿則躋三百之域 是上独我東方 千古無比 乃至遠 伝西土 而盛吊紀於竹帛 加旃 又垂迹此山一千数百年 威神 赫々 以鎮護我藩万憶之人 其積徳遺霊 孰上崇奉祇敬乎 乃 知神衷所誘 上止此一峰 自 此以往万〃歳 嘉祥徽顕 国 隆物亨 年熟民豊 一藩元元 之永飽錫羨者 其有窮極哉 銘云 三韓之征 武公鷹揚 遠夷懾朊 四海平康 豊祀在山 光及草木 維此吉峰 花長馥郁 文政六年龍集癸未秋九月 本藩教授石梁樺島公礼 撰 男孝継書

玉垣配置図

 玉垣配置図

2 琴平神社祠 1 右

奉新建金毘羅大権現石祠壱基 大願主 当山五十六世座主大僧都亮忠 願主 浄信院研雄 願主 木崎多蔵正親 維時文政五歳次壬午孟□上澣 

1  左        11 なし           府中町 施 主 12 なし 福島屋長左衛門 赤司源太郎浄信    13 手嶋宇一郎 33 虎屋藤右衛門 国分良秘良 14 佐田慶助 34 油屋紋吉 佐田正平正進 15 手嶋龍助 35 田原屋新八 上杉良平 16 佐田源助 36 米屋善蔵 佐田慶助正勝 17 佐田陸次 37 薩摩屋要右衛門 佐田源助純正 18 佐田祐八 38 萬屋佐七 赤司萬吉資計 19 文政五年十月 39 米屋與三郎 緒方重次郎茂次 (一八二二) 40 綿屋元次 緒方重次正隣 20 木崎多蔵 母 41 川口屋六三郎 赤司善吉資孝 21 犬塚儀兵衛 42 木綿屋源三郎 中村文作重光 22 石橋土佐 43 上杉良平 中村善太郎正之 23 岡久右衛門       44 綿屋市右衛門 玉垣    24 油屋伊兵衛   45 深堀善市 2 乗願院即雄     25 松屋利作         46 和泉屋七三郎   3 一音院伝順 26 愛宕良園 47 博多屋伊三郎 4 文殊院亮雄 27 豆腐屋利作 48 中園 笑八 5 権藤 直 28 旗崎屋利作 49 浄信院研雄 6 赤司源太郎 29 御船屋大吉 7 国分 良蔵 30 八百屋吉次郎 8 佐田 正平 麓屋小二郎 9 吉泉功之進 31 福島屋長蔵 10 赤司萬吉 32 従神代石運馬寄進

八、八尋式部の墓

所在地  高良山吉見岳への登山道横

1 石碑 (右側) (正面) 好水院殿嶽譽憶念累徳大居士 慈光院殿好譽妙月貞心大姉 (右) 昭和十二年三日 楠 正人建之 (後) 吉見岳城主八尋式部卿藤原朝臣 天正三年七日歿享年七十八 仝室天正四年九月歿


2 石碑 (左側) (正面) 光闡院瑞譽玄道居士 (後) 従者 良右衛門 享年五十八

3 燈籠 (左右) (正面) 奉紊 (左) 昭和十二年三月 第廿代孫 医学博士 楠 正人

4 玉垣 請負人 諸富夘七

八尋式部の墓

 八尋式部の墓

九、新清水観音堂跡

(豊比咩神社)

所在地  放生池右手の山中(水明荘敷地内)

配置図

 配置図

1 石燈籠

 

                                筑前州家中 (正面) 奉寄進 西原氏               隈澤氏 (左)   寛政四年壬歳二月吉祥日

2 常夜燈(一対) 右の下段 裏の下段 (正面) 常夜燈 原古賀北 小郡町 (裏)  享和二壬戊年   観音講中    田中次郎兵衛 四月吉日  同  南     府中町 (右)  片原町        観音講中 栖原佐七 紅屋次吉 大石陣内 唐津屋 観音講中 儀兵衛 鉄砲小路 高良河 観音講中 宇三郎 北 外町 萬人講中 観音講中 大願主 紺屋町西 自得 観音講中

十、上 動 明 王 

所在地 高良山 御井寺前 (旧参道横)

上動明王

 上動明王

1 石碑 (正面)  奉造立上動明王         一躯  為奉讀誦金剛般若経        五萬部  供養也  願主僧正         亮恩 (左)  慶応二年龍集丙寅         二月 石工 秦育蔵則重 同 伸吉則勝

 

奉献灯 花瓶
(裏) 當院亮祐作

捨資主 沙門亮恩 天保十一庚子歳 十一月吉日

花瓶

 新清水神社跡の燈篭

燈篭

 新清水神社跡の燈篭

十一、御井寺

所在地  御井町 高良山

三井寺三尊碑

 三井寺三尊碑

三尊碑

 高良山中谷三尊碑

1 三尊碑 (御井寺) (正面) 逆修      妙永 (左) 天文八年

 

2 三尊碑 (高良山 中谷) (正面) 逆修 妙喜 (左) 天文八年月秋口

厨 良秀の墓石

厨君良秀志存於天下而中年阻折専致力於地方興産之事而終世君 幼而孤與兄幾太郎零丁難苦就師受皇漢之學遂能自立王政復古藩 授學俸若干明治十二年開共立學舎鼓舞士氣愛國社之設于大阪也 往而投之鞅掌於民選議院之設立而衆情上可以久在外乃帰自是與 父老談桑麻培柑橘墾桑梓之地得果園若干明治三十七年郡設模範 農場君為之長地方農政之興君之力居多明治三十九年一月十一日 歿亨年五十二男勉現為陸軍將校 大正二年七月建設友人 樋口勇夫撰 (厨 良教氏提供)

十二、高樹神社 

所在地  高良山 放生池の北(高台)

水盤

 水 盤

1 水 盤 (裏) 安政六子年                           三月吉祥日       施主

2 石碑                   (正面)    天保十四癸卯歳       石壇寄進者吊簿 霜月壽月 世話人中老中

(右) 惣世話人 金二朱   金子煩蔵     同     鹿子嶌善四郎    同     藤嶌和平     金一両   同 彌右エ門   同     金子又吉  金一歩   古賀茂平     同二朱   渡辺万右エ門 同     鹿子嶌幸七  金三百匹  森田嘉右エ門  同     金子與右工門 金一歩   森田幸作 金百匹   鹿子嶌庄助 同     井上太吉 金二朱   金子武右エ門 同     上野仙吉 同     寺嵜幸八

(後) 金百疋   極楽寺         同二百疋  厨彦右エ門       同百疋   同 直太        同五十疋  同 節山  金三歩  政平      同   清作 金一歩  利作 同    傳次郎   同    元右エ門  同    喜市  金一歩  孫衛門 同    幾右エ門 同    梅吉 銀十五勺 利左衛門 金三朱  十蔵 同二朱  佐七

(左) 金六百疋  田辺伊兵衛   金二朱  徳善   金二朱  半蔵 同 百疋  倉富貫吾     同   茂七    同   直右エ門 同     鷹場造吉     同   清助        仙右エ門 同     勾當中      同   与平次       儀八 同 一両  性海       同百疋 高良内村吉兵衛   清栄吉 高良内村 同   吉常村木挽中     金兵工 石坂一段   石工          宇吉          秦育蔵

3 鳥居(階段の下) (正面) 高樹神社 (左) 奉寄進 渡邊藤次郎 四十六才 (右) 大正十四年十一月吉日 世話人 金子良太郎 森田辰次郎 青柳卯次郎

鳥居

 鳥 居



配置図 (新清水より)

配置図 

 高樹神社(新清水より)



4 高樹神社 石段横 玉垣 右側 一金五百圓也    杜殿修繕費寄附者 小 川 き ぬ 福岡市馬出浜松原町 一金百圓也     基金並社殿修繕費寄附者 山 ロ ヤ ス 一金拾圓也     基金並社殿修繕費寄附者 森 田 儀 作 一金百拾圓也    基金並杜殿修継費寄附者 藤崎 専右衛門 一金百拾圓也    基金並杜殿修繕費寄附者 鹿子島 久助 一金百拾圓也    基金並杜殿修繕費寄附者 青柳 央之吉 一金百拾圓也    基金並杜殿修緕典寄附者 金子 良太郎 一金百拾圓也    社殿修繕費寄附者 鹿子島 幾次 一金百弐拾圓也   基金並社殿修繕費寄附者 昭和十三年十一月吉日 村井 芳太郎 一金弐百圓也    基金並社殿修繕費寄附者 昭和十二年十二月吉日 渡邊 秀次 一金壱百圓也    基金並社殿修繕費寄附者 渡邊 吉次 一金壱百圓也 基金並議修醤講者 昭和十一年十一月吉日 平木 國衛 一金壱百圓也    杜殿修緕費寄附者 昭和十一年八月吉日  東 市太郎 一金壱百圓也    基金並杜殿修縛費寄附者 昭和十一年八月吉日  井上徳次郎 一金壱百圓也    基金並杜殿修緕典寄附者 昭和十一年八月吉日  鹿子島丑之助 一金壱百圓也    社殿修繕費寄附者 昭和十一年八月吉日  富山 万次郎 一金壱百圓也    杜殿修繕費寄附者 昭和十一年八月吉日  池田 善作 一金壱百圓也    基金並社殿修繕費寄附者 昭和十一年八月吉日  渡邊 種次郎 一金壱百圓也    社殿修繕費寄附者 昭和十一年八月吉日  鹿子島作太郎 久留米市縄手町

(正面) 昭和三年七月 寄 進 者       厨 久子 (左) 世 金 子 良太郎 話 青 柳 夘次郎 人 森 田 辰次郎 左側 一金壱百圓也      杜設修繕費寄附者 昭和十一年十一月吉日   坂 井 長 蔵 一金百拾圓也      基金修繕費寄附者 昭和十年十月吉日     厨   幾太郎 一金壱百圓也      基金修繕費寄附者 昭和十年六月吉日     金 子 辰次郎 一金壱百圓也      社設修繕費寄附者 昭和十年六月吉日     鹿子嶋 浪次郎 一金壱百圓也      基金修繕費寄附者 昭和十年二月吉日     橋 口 伊三郎 一金壱百圓也      杜設修繕費寄附者 昭和十年一月吉日     金 子 甚 吉 一金壱百圓也      基金寄附者 昭和九年一月吉日     森 田 要 蔵 一金壱百圓也      基金寄附者 昭和九年一月吉日     鹿子島 平 八 一金壱百圓也      基金寄附者 昭和六年十二月吉日    青 柳 夘次郎 一金壱百圓也      基金寄附者 森 田 喜三郎 一金壱百圓也      基金寄附者 大正十五年五月吉日    大 和 武 平 一金壱百圓也      基金寄附者 藤 崎 恒次郎 一金壱百圓也      基金寄附者 森 田 久兵衛 一金壱百圓也      基金寄附者 森 田 辰次郎 一金壱百圓也      基金寄附者 鹿子島 定 次 鳥居一基         渡 辺 藤次郎 大正十四年十一月吉日 一金百圓也       基金寄附者 上 野 才次郎 昭和三年七月 寄 進 者       厨  久 子

5 鳥居(階段の上) (右) 奉寄進石華表一基 當山氏子中 (左) 文化十五戊寅三月吉日 施主當山 喜兵衛 伊左衛門

6 狛犬一対(有形民俗文化財) (右側正面) (左側正面)     山北村石工   中村助左衛門 稲富宗助       利 平   永井武兵衛    大野文蔵   宮山喜七     乾 新七   古賀金衛門    中村幸七            柴田大夫     中村伊衛門   森喜平次     姉川口次   中浦儀助     大坪久平   猿渡吉良兵衛   原津九衛門   口□茂助     増田宇兵衛   小木通八     川野十右衛門   森忠太夫 (右)   享保九年龍次甲辰    五月廿四日

狛犬一対 狛犬一対

 狛犬一対(有形民族文化財)

7 常夜燈(右側) (正面) 奉 寄 進 (右)  文化十一甲戌年    十月吉日 (左)  當山  米屋喜兵衛

8 常夜燈(左側) (正面) 奉 寄 進 (右)  文化十二亥    十二月吉日 (左)  當山  米屋喜兵衛

9〜10 常夜燈 (正面) 奉 寄 進   宝暦六丙子歳 冨方 九月吉祥日 (笠の部分に高の刻印)

11 石 碑 神殿屋根銅板石鳥居壱基 厨  久子 石玉垣弐拾弐間  寄付

12 社日さん 表  社日神社 裏  明治四十未年 三月吉日 同志会再建

十三、 出目天満宮

所在地  高良山 字出目(祇園山古墳登り口)

出目天満宮

 出目天満宮

配置図

 配置図

1 燈籠 (正面) 奉 寄 進 (左) 明治廿九申年 一月吉旦 (左) 府中町 末次善吾

2 鳥居 (正面) 天 満 宮 (右)   奉 寄 進 (左)  文化五戊辰歳 九月吉日 宮原 彦兵衛 青柳伊右衛門 鹿子島久次郎 鹿子嶋□次郎 □□□ 次助 池田 太平次 池田 勝 平 鹿子嶌 元八 金子 亦次郎 池田 兵 蔵 山北石工    奏 左平

3 袴着天満宮




袴着天満宮

 袴着天満宮

4 燈篭           台座

(正面) 奉 寄 進 (右) 文化丙子 南区 (裏) 中園勝重門人   

(正面) □七 傳治 友治 嘉蔵 与吉 兵助

(右) 嘉蔵 作次 雄吉 やそ 下福

(左) (後) 初蔵 龍吉 徳次郎 文吉 口次郎 文吉 古市 次郎 □吉 伊作 与八

5 燈籠   台座 (正面) (正面)  奉 寄 進 萬五郎 栗次郎 (右) 恵 介 栄 吉  亨和辛酉秋七月 末 吉 藤 吉 (裏) 均 次 友 吉  中園勝重門弟 □ 次 只 吉 平五□    蜜 現 □次□ 吉太郎 恵 次 伊三郎 仙 吉 作 次 安 作 虎□口

6 石碑

7 天満宮

8 台座 (正面) (右) 出目施主 具一切功徳 明和八辛卯年 半三良内 慈眼視象生 又 吉内 福聚海無量 清 八内 是故慮項礼 清右エ門内 (左) 十一月十八日 十 蔵内 甚 六内 長右エ門内 称 吉内

十四、藤崎常蔵氏之碑

所在地  高良山参道 池の端

(正面)故藤崎常蔵氏之碑
(裏)

故藤崎常蔵君家世住御井町考藤崎弥右衛門妣鹿子島氏 君以安政元年四月朔生而至大正七年十月十六日而病没 焉其在世六十有五年其行蔵動静可為人儀表者甚多矣就 中其至属公事輙謝私事上惜鞅掌而盡瘁其高義上宜上傅 之公業機織其衆信漸加也明治三十六年選任久留米□同 業組合第十四小区委員尋挙乎同組合評議員副組長及第 四区相談役等又當選町會議員郡會議員鋭意熱心以當其 職無一而上得其宜君為人堅忍而有雅量其臨事也上偏上 党常執侃諤上可犯之議而上憚以此其初當事也或雖非無 招誤解一旦及知其所主張必有條理整然上乱則皆翻然而 無有上朊者以是郷党若有紛糾難解等事則必傳君富其衛 而釋之其及歿也隣里斉悼惜而上能措有志者即相謀欲勤 之貞珉永伝使後人有所低回追慕君之為人興功績眞可謂 善美也因記其梗概如此 大正十年五月 大庭陸太撰 厨幾太郎書

配置図

 藤崎常蔵氏之碑

十五、上水道敷設記念碑

所在地 旧御井配水池(山川町栗林)

上水道記念

 上水道敷設記念碑

 (正面)  上水道敷設記念碑   (同・正面下段) (上)上水道敷設関係者氏吊

市長   船越岡次郎 助役 水道部長  田村和六      顧問 工学博士 西田精       主任技士  濱本齋康      市会議員 水道委員  今村新吾      同   石橋和三郎     同   石野義助      同   井元仁八郎     同   堀内松五郎    同   土肥 生    同   龍頭進       同   布江清作      同   大田康記           同   岡幸三郎      同   緒方虎吉   同   川上義信   同   河北精三   同   鹿子島注連吉   同   笠隆次郎   同   吉武武助   同   堤一馬   同   辻潔

市会議員 水道委員梅崎次義  同   蔵守喜市 同   神代基臣 同   山口重三  同   山口元蔵 同   古賀乙作 同   堺壽三郎 同   榊 幹 同   木下利作 同   日高傳太郎 同   毛呂謹一郎 市公民 水道委員三池重作 同   篠原倊蔵 同   東原經治 市会議員今村正雄 同   原口圓蔵 同   堀内直次郎 同   緒方時蔵 同   笠井蔵雄 同   吉田清 同   吉松文次郎 同   鶴  亀吉

同   内藤満城 同   中川清五郎 同   中垣英次 同   中野猪之助 同   中野禮次郎 同   中島大吉 同   向井竹次郎 同   野村熊三郎 同   熊谷勘太郎 同   熊丸虎吉 同   山口光蔵 同   古賀瀧衛 同   古賀善吉 同   國分一郎 同   権藤米蔵 同   近藤金次郎 同   天本福太郎 同   秋山久平 同   秋山源次郎 同   水落菊次郎 同   執行與吉 同   妹尾忠三郎         

 

敷設記念碑

(裏)

碑  陰  記 大正十二年久留米市上水道敷設ノ議起リ爾来精査審料ヲ重ネテ 河川式ヲ採用シ水源ヲ三井郡合川村ナル筑後川ノ透水二求メ国 庫ト縣費トノ補助ヲ得昭和二年十一月工ヲ剏ム其ノ経営頗ル周 緻ニシテ濾過床□濾過調節機水位自動報知機塩素殺菌法等何レ モ斬新ナル装置ヲ整へ昭和四年十一月土功竣リテ通水式ヲ挙げ 今年三月完成ヲ告ゲ工壱百八拾円給水区域約方二里水量正二拾 萬人ノ儒要ヲ満スニ足ル鳴呼筑江ノ原泉ハ混混トシテ竭キス吉 峰ノ貯水ハ漫々トシテ涸レス之ヲ飲ミ之ヲ灑キテ噴溌限り無シ 市民長ヘニ澤潤ヲ享ケム□二其ノ梗概ヲ碑陰二勒ス 昭和五年三月

十六、高良山大鳥居附近

大鳥居

 高良山大鳥居

配置図

 配置図

1〜2 燈籠 

(正面) 玉垂宮 (右)  口寳暦壬申九月吉辰 (左)  本鎮 献紊 (後)  石燈籠 一基 3 町標起点 (正面)     自此華表至玉垂神社本坂下路程十五町毎町建路表以示 寄   町数然随歳月変遷或毀蝕或転逸一々上可知之今也当社 格昇進諸般設備悉行修築改善之時遺棄之上顧者甚可惜 進   矣予以生子良岳之麓且祖先以來為氏子文縁新寄進路表 欲以供参拝者之便亦予敬神報徳之一微志而巳

(意訳) この華表より玉垂神社本坂下に至る、路程十五町、町毎 に路表を建て以て町数を示す。然れども歳月に随って変 遷或は転 逸し、一々之を知る可らず。今や当社格昇進 し諸般の設備悉く修築改善を行う時、之を遺棄し顧みざ る者、甚だ惜しむ可し矣。予以て良岳の麓に生れ、且つ 祖先以来氏子の縁として新に路 表を 寄進し、以て参 拝者の便に供えんと欲す。亦予が敬神報徳の一 微の志 のみ。

(右) 大正三年十月 (左) 久留米市呉朊町   末次四郎

4 記念碑 (正面) 消 防 義 会 記 念 碑  (裏面) 大正十一年十二月二十五日建之      基本金寄附者芳吊イロハ順 (左の一段目) (左の二段目) 山林価格五百円             同     野瀬浅次郎 記念碑樟吊  江頭 辰次        同     佐田 武作 一金百五拾円 大坪 利助        同     森田 龍吉 同      大和 武平        同     森田喜三郎 一金百二拾円 □□□□□        同     □□ □吉 一金百円   □□□□口        同     □□ 熊七 同      □□□□□        同     □□ 太郎 同      柏原 亀吉              □□ 大作 同      辻 与三郎              □□夘次郎 同      山形  仁        一金□拾円 伊藤 五郎 一金七拾円  柏原松次郎        同     岩尾 熊五 同      青木 友平        同     大坪夘一郎 同      清田 大作        同     渡辺 幾次 同      水田種次郎        同     鹿子嶋平八 同      森田 要蔵        同     中島 喜蔵 一金五拾円  阿 ワカノ        同     上野 佐伸 同      鹿子島定次郎       同     厨 幾太郎                     同     森田喜三郎                     同     松延 芳次                     同     古賀 久平                     同     寺崎源太郎                     同     青柳亥文吉                     同     青柳 米吉                     同     里村己之吉                     同     平木寅次郎 (裏面一段目) 一金三拾円  森田辰次郎        金子  殖 一金拾五円  稲村 真理        吉田 霊純 同 池田 勘作        堤 丑太郎        平田竹次郎        宗崎 百門 一金二拾円  井上□次郎        上野才次郎        原武 □□        厨 源治郎        本河 □□        松本 丑之        □□ □□        小松 礎吉        □倉 次郎        青柳 定一        渡辺種次郎        □□ 乙吉        金子 亀吉        □□ 乙吉        金子 三吉        佐田 金蔵        金子美智次        森田 久摩 (二段目) 一金拾五円  □□善三郎        山田 留吉        □□ 政治        山口浪次郎        □□芳次郎        山本孫太郎        □□ 太郎        古賀 末吉        □□ 勝次        □□□□□        □□  香        青柳 嘉蔵        □□ 次郎        里村 末吉        □□ 次郎        堺  利八        □□ 次郎        □□ 政吉        □□  吉        □□茂太郎        □□ 次郎        □□  茂        □□ 茂太        □□□□□        上村幾太郎        □□□□□        □□ 夘作        □□□□□        草場久太郎  (右の一段目) 同 池田 善蔵   同 □□ 新作   同 高野 米吉 同 □□ 止吉   同 □□ 惣吉   同 鶴田□□□ 同 本多 □蔵   同 金子 両吉   同 永利 夘平 同 富山 万治   同 鹿子嶋丑之助    □野作□□ 同 □□□□□   同 吉田 為吉   同 野村 米次 同 □□□□□   同 吉田 熊吉   同 藤崎 □作 同 □□□□□   同 吉田 安平   同 山口 □蔵 同 小川  吉   同 吉田男□郎   回 山田 安雄 同 口方 泰蔵   同 吉田男□郎   同 山下 新蔵 同 渡辺 義覚   同 高田 万蔵   同 馬田乙次郎 同 □□ 閉四   同 高田 茂平           (二段目) □□ 平助     堺  留吉       長門石芳太郎 □□右衛門     吉瀬 龍蔵       藤崎恒次郎 □□□□□     森□ □志       谷川與曽吉 □□□□□     宮原 米吉       本村重太郎 □□□太郎     宮崎 為吉       立石松太郎 □□ □市     御船芳太郎       大石 萬蔵 □□ □吉     東 市太郎       堺  留吉 □□ 武市     森田 儀作       笠  繁造 □□ 喜作     森光 茂七       堤  寅次 □□ 仙助     末次藤太郎       大鶴 三郎 □□ イチ     一金五円 半田 亀吉   青木 五郎 □本 □□     同    大石 次助   原富  茂 秋永 □□     同    森田 和蔵  高田 次吉 (左の下段) 組頭 鐘ヶ江善作   橋口 政雄   川口 建次 小頭 青木 友平   林  □治   里村 夘作    林田 善吉   藤崎作次郎   鹿子嶋杉蔵    水田種次郎   森田 久吉   丸山 重太    大坪叩一郎   池田 政人   楢原 寅吉 係長 山田 安雄   渡辺 利作   豊福 定雄    野村 米次   藤崎重太郎   里村又次郎    尾花日三郎   森田 □郎   坂本 国□    金子 時雄   池田 寅蔵   丸山 寅吉    平田 秀吉   鹿子鳥 一   豊福己之吉    高野長次郎   酒見福次郎   牛島 幾蔵 消防手丸山光次郎   大坪 太郎   青柳松三郎    青柳夘□郎   井上 吉蔵   池田 寅吉    大和 □□   野瀬 幾平   上野 倉太    青柳亀次郎   稲吉 和七   井上 政治    大和  嵩   古賀 君太   草場久太郎    渡辺 茂雄   松延 善吉   誓田 浅吉    渡辺 一茂   吉田金九郎   上村 善次

消防記念碑

 消防義會記念碑


(裏面下段) 創立者 消防組員  鐘ケ江善作  伊藤 寅次 仝 小頭  青木 友平  大坪儀平次 柏原儀三郎  池田 善蔵 林田 善吉  野村 米次 水田種次郎  尾花日三郎 大坪夘一郎  金子 時雄 仝 係長  森光 茂七  平田 秀吉 山田 安雄  高野長次郎 御井町長  猪田 政治 区長   鹿子嶋平八 仝     森田康次郎 仝     松延 芳次  仝     青柳 嘉蔵 仝     水田 嘉市 仝     池田 助作

5  下宮社鳥居 (正面) 高良下宮社 (右) 国武合吊會社 (左) 奉紊 世話人 藤崎 恒蔵 原武 佐蔵 長門石甚吾 角 種市 (左の後) 明治四十四年九月吉日

6  石柱 (正面) 高 良 大 社 (右) 昭和三年六月 昭和二十五年十二月 改刻費奉紊 行武重登 久留米市細工町 (左) 従四位勲四等 菅 虎雄書 (後) 奉建者 久留米市米屋町 小柳茂作 (台座) 久留米市水天宮町 石材面 玉置佐蔵

7 国指定重要文化財  石造明神大鳥居 (正面)

石造明神大鳥居
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