白角折(シラトリ)神社（白山町）

(一)

※筑後志180

　昔々、日本武尊が伊勢で死なっしゃったら白か鳥なって西の方さんどんどん飛んでこられち、久留米 ん庄島ん森に止まらっしゃった。そっで其処に神社ば建てて日本武尊ばお祀りしたつが白角折神社げな 。

(二)

※篠原稿

　昔々、神功皇后が三韓征伐に行かしゃって異国の手強か白鬼ば、組伏せられちそん白か角ばこき折し ょって帰って来られ、此処に祀らしゃったけ白角折神社ち言うごつなったげな。

白角折(シラトリ)さんと諏訪ん火（白山）

※筑紫野民譚集415

　安武ん諏訪さんと庄島ん白角折さんな初手からとてん仲ん良かつげな。夏の晩な、雨どんがショボシ ョボ降りゃ、しゃっち諏訪さんな火の玉になって庄島まで遊び出て来らっしゃるし、白角折さんも火の 玉になって出てフワフワ二つ並うで高う低う空ば飛うじ廻り、朝がてまぢ遊うで廻って東の空ん白うで 高良山のはっきりしてくっと別れて帰らっしゃるとげな。