ポテト王を語る会、渡米のいきさつ

「ポテト王を語る会」は平成8年11月に誕生し、平成27年10月に会を解散するまでの19年間にわたり、牛嶋謹爾の業績をもっと世間の人に知ってもらうために活動したグループである。 その活動の一環として寄付金を募って、顕彰碑を建て、恒例行事として当初はその前で毎年3月に碑前祭を行なってきたが、次は、関係の先生方を招いての講演会に切り替えて継続実施してきた。 その合間にポテト王の遠縁に当たる古賀義人氏がストックトンの図書館から入手した牛嶋謹爾が制作したと思われる農園や家族を映した大正時代の無声映画を上映したり、「ポテト王と言われた男牛嶋謹爾」のビデオを制作したり、貸し切りバスで地元の関係者を、謹爾が若い頃勉学に勤しんだ八女の土地に案内説明したりした。
それらの活動の一環として、平成17年4月、総勢22名のメンバーで「ポテト王の足跡を訪ねて」訪米、1週間の日程で、主としてカリフォルニア州内を回り、ストックトンのシマセンターやサンオーキン郡立歴史博物館、牛嶋農場の有った場所その他を回った。 残念ながら、ポテト王が活躍していた頃から残る遺構は見ることが出来ず、サンフランシスコ湾の埠頭に展示されていた、彼が使っていたタグボートのキャビンは、訪米前年の冬、嵐で流されて消滅していた。それらについては、翌年の3月に地元において、ビデオの映写などによる報告会を行った。(廣津芳信)

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