道君首名之碑  篠山町  篠山神社境内

この碑は大伴部博麻碑とならんで建てられ、どちらも明治二十五年十一月の建立である。武田祠官時代に一緒にできたもののようであるが何ら碑文がない。
 道君首名は和銅六年(718)四月没しているが、その国司在任中はつとめて民政に尽くし、民に生業を勧め、潅漑用の溜池をつくるなど優れた治績があった。続日本紀によれば、彼が死去したあと百姓たちは神として祭り、以前三潴・八女・山門地方に「きんとんさん祭り」と称したのは彼を祀ったものともいわれる。いま大善寺町夜明の印にやく社にその墓と伝えるものがある。