久富熊野神社の盆綱引きは毎年8月14日に行われます。
約360年前から伝わる伝統行事で、生前の悪行で地獄に落ちた亡者を、綱で引き上げ供養しようというもので、
そのユニークさから全国でも知られています。1996年には福岡県の無形民族文化財に指定されました。
男の子たちが全身にすすを塗り、真っ黒にして、頭に荒縄のツノ、腰にミノをつけて町内を練り歩く行事です。
祭り当日は、全身を真っ黒にした小学1年生から6年生までの約50人の子供達が参加して、長さ20メートル、
直径40センチの大綱を持って、観音堂から久富住宅まで往復3キロをワッショイ、ワッショイの掛け声で祭りを
盛り上げます。元気な子供達は練り歩くと言うより駆け抜けると言う感じです。
同祭りを守り続ける久富観音堂綱曳き保存会(会長・蔵内勇夫さん)では、祭り準備のため、子供達の体に塗る
すすを確保したり、荒縄でツノを作ったりと、準備が大変です。
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