位置と環境


杷 木 町

杷木神籠石の所在する杷木町は、福岡県の中東南部に位置し、朝倉郡の東端に位置する人口8,700人余りの農業を主産業とする町である。
 南北約8km、東西約9kmの範囲で、面積は約44.49kuでほぼ二等辺三角形の形状を呈する。東は大分県日田市、南は筑後川によって限られ、対岸を浮羽郡浮羽町、吉井町と接する。北を小石原村、さらには古処連山を挟み甘木市と接し、西側を朝倉町と接する。

 

左方 吉井町、筑後川と川沿い国道386号線、右 九州横断自動車道

中央:原鶴  筑後川 右方 吉井町   前方 久喜宮・杷木町 筑後川上流 日田  右方 浮羽町


 町の南部、平坦部を筑後川・国道386号線・九州横断自動車道路がそれぞれ東西方向に走り、その中心部には主な商工業地帯が密集している。
 町域の60〜70%を山地が占め、その斜面丘陵には杷木町の特産物であるカキを代表とした果樹栽培が古くから盛んに行われており、町の主力産業のひとつとして数えられる。また、林業も盛んでスギ・ヒノキを中心とした良質材を産する。平野部における産業としては、古来より行われている稲作のほか、ネギ栽培、ブドウ栽培等が盛んである。
 また、町の西南部に位置する原鶴温泉は、福岡県の奥座敷に位置する温泉郷として有名で、フルーツ観光とあいまって、毎年およそ90万人の観光客でにぎわっている。

原鶴温泉 志波 柿畑


 杷木神籠石は、杷木町大字林田・穂坂の間、針目山から、筑後川に向かってはりだしている尾根の先端に位置している。現在は国道386号線によって南北に分断されている。

神 龍 石

NEXT

[町名の起こり」