現在の矢部郵便局 |
矢部郵便局は、明治十三年八月一日、矢部村大字北矢部字宮ノ尾一〇、五〇八番地で開局され、宮原聞多初代局長により通常郵便、小包などを取り扱うようになったのが始まりである。
明治四十二年三月十六日になって電信業務が開設され、大正五年十月一日より簡易保険業務が行われるようになった。大正九年二月十一日に電話が導人され、昭和八年三月三十一日電話交換の取り扱いが始まったが、加入者は少なかった。
昭和十五年六月十四日に新しい局舎が建設され、業務がなされていたが、翌年の十六年四月一日の矢部大火により折角新築成った局舎が全焼し、保管書類や記録などほとんど焼失してしまったのである。
応急処置として、字中村一〇、九七八番地へ仮移転し、営業を始めた。同年九月十八日に字宮ノ尾一〇、四七五番地に新築、移転した局舎で業務を始めた。
当時の電話交換機 |
昭和十八年十月一日より貯金業務の開始により、矢部村では最初の金融機関となった。
さらに昭和二十三年四月十九日、字宮ノ尾一〇、四九七番地に新築、移転し、三年後の二十六年四月十六日より為替業務が導入され、国内外の為替業務が取り扱われるようになった。
昭和四十二年七月十日に現在地字宮ノ尾一〇、四九九番地の一に新築、移転し、現在に至っている。昭和四十二年九月七日、電通施設の改廃により電話交換業務が廃止され、自動化された。
初代局長 宮原 聞多 明治十三年八月一日 第二代 新原 勇 明治三十三年七月三十一日 第三代 新宮八十郎 大正十三年十二月十三日 第四代 江田 民蔵 昭和二十三年一月十日 第五代 若杉 文夫 昭和三十九年九月一日 第六代 栗原 稔 昭和五十年四月一日