大 城 村 郷 土 読 本

いま、世の中はものすごいスピードでデジタル化しています。 私達シニアネット久留米でも、このデジタル技術を利用して 故郷の歴史を記した本で、図書館や家庭に眠っていたり、 入手困難な名著をデジタル化して、ホームページで公開し またCD-ROMを製作して、電子図書館と名付け、もう一度 世の中に紹介、また次の世代に遺すことにしました。 このホームページや、CDで、各地の故郷の新しい発見が あれば幸いです。
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筑後川流域のHP作成時にお世話になった、北野町教育委員会の本田氏に 「SNKでは電子書庫と言って古い本をデジタル化していますが、北野町には 何かございませんか?」とお尋ねしたところ薦められたのがこの本です。
それは以前、資料を探しに町の図書室を訪れた時、手にし頁をめくってはみましたが、 黄色く変色した中身は、ガリ版刷りで字は小さく、読み難く、そのまま棚に返した本でした。 この本をWEB化する事になり、本をコピーして8名で分担し、入力する事にしましたが、 辞書と虫眼鏡を傍らに置きながらの入力は遅々として進みませんでした。

印刷のかすれや、ガリ版刷り独特の字、略字、旧字体等、読めない字がかなりありました。 どうしても読めない字は、古文書講座の先生にお聞きしたり、他の関連本を調べたりもしました。 テキスト校正 〜 タグの入力 〜 校正 〜 表の挿入後の校正と、校正を重ねていく内に、 徐々に不明字が埋ってはいきましたが、UPするまで約6ヶ月かかりました。

この本は発刊された当時(昭和29年)、村民にどの位の数かは分かりませんが配布されたそうです。 序文にもありますように、教鞭をとる傍らこつこつと探究蒐録された資料をもとに作成されたこの書も、 50年を経て、代が変わった現在は蔵に奥深く仕舞われているか、処分されたかで、 殆んど目に触れる事はないのではと思われます。
大城村(現北野町)は農業に携わる人が多く、この本も大半は農業に関する事項です。 古代から筑後川と利害を共にした大城村の歴史ではありますが、筑後川流域の他の村々の生活も 多少の違いはあったにしろ同じ様な状況ではなかったかと思います。

一人でも多くの方に読んで頂けたらと願っています。

※ 註      原本との相違点        〇 明らかに間違っている字は訂正した。        〇 段落は、Web上で見易いように原本より多めに入れ、          二桁の数字、例えば 昭和二二年は 昭和二十二年に変更した。        〇 表の中の数字は算用数字に変更。

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