第十七番 瑞祥山 少林寺 臨済宗
久留米市寺町
0942-32-8831
少林寺は元和九年(1623)、有馬春林公の命により、俊嶺和尚が開いたお寺である。 観音靈場本尊の聖観音は通称「桶冠観世音(おけかぶりかんぜおん)」と呼ばれ、崇拝さていた。寺伝によりと欽明天皇の御代、唐から来朝した連城法師が伴ってこられた仏さまで、継体天皇の皇女である玉津姫の守り本尊であったといわれている。 桶冠観世音には次のような言い伝えがある「九州の兵乱のとき、かねてこの尊像を信心のものがお参りに来ていたが、堂塔の四方より兵火が起り、すでにその身も危うくなり、尊像をどうすることも出来なかったが、とりあえず傍らにあった桶をかぶせ、火の中から逃げ出した。このとき堂塔はことごとく焼失したのだが、人々が焼け跡を見回っていると、桶がひとつ焼けずに残っていた。不思議に思い桶をとって見ると、かの尊像が光明を放っていた。人々は伏して拝み、これより桶冠りの観音さまと呼ぶようになった」 |
|
ご詠歌 少しづつ 歩みをはこぶ みちのりの 花の林も 近くなるらん |