4たんぼをうるおす重連水車

 朝倉町古毛の久重では、毎年5月の中ごろになると、直径四メートル以上もある大きな二連水車がまわり始めます。
 苗代用の水を、堀川から田にあげるためです。(苗代は近ごろは箱苗に変わり見られなくなっています。)
 ひと月ほどおくれて、その上流にある三島の二連水車、菱野の三連水車が動き始めるといよいよ田植えが始まるのです。そして、イネのみのる十月のはじめごろまで、昼も夜も、水をあげつづけ、近くの約35ヘクタールの水田をうるおしています。このような水車の力で、この地方は、農業のさかんなところとなったのです。
菱野の三連水車 三島の二連水車 久重の二連水車

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「水車になるまで」