牡丹の喜笙園


吉井町福永の「喜笙園」は、園主久保田喜雄さんの父保吉さんが約100年前に7種7株を植え、戦後妻の初枝さんと株分け、今や100種2000株の牡丹が咲き誇る牡丹の園です。

春を彩る牡丹と 俳句の園「喜笙園」

  約3000平方メートルの庭には赤やピンク、白の豪奢な牡丹の大輪を4月の初旬から下旬まで楽しむことができます。早咲きの古い種の牡丹は全国でも珍しく、牡丹の通は早めに足を運ぶとか。 また喜笙園は俳句の名所としても知られ、枝打ちされた骨木を焚く「骨木供養」には、九州一円から多くの人々が句会を催しに訪れます。花の間からのぞく牡丹の句に、俳人を魅了してやまないその美しさが込められています。

牡丹散ってうちかさなりぬ二三片  与謝蕪村 白牡丹といふとえども紅ほのか   高浜虚子

上/牡丹を日本伝えたのは弘法大師、空海である。。9世紀の始めに遣唐使として中国に渡り、花が見事であるばかりでなく、根を煎じれば痛みを和らげる薬草でもあった牡丹を携えて帰ったと言う。 右上・下/手塩にかけた牡丹が見事な喜笙園と、久保田夫妻。

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