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三池典太の鍛冶場跡 | ||
山王さんから西南に一丁半だんあろうか小まか池んあってそこからもほーんに水ん湧いて、 大正の初め頃までは山王さんの前の溝さんどんどん流れて来よったたい。 その池ば御池(みいけ)さんてろ三池さんてろ云よった。三池典太の鍛治場の跡ち昔から云 い伝えとったが、昭和の初め頃じゃったか、大正の終り頃か、あの辺の田から鍛治の吹き殻 のほんに出たち東隣の松次さんから聞いたこつのあるたい。やっぱ昔からの言い伝えはすら ごつじゃなかったたい。三池典太ち言えんまでも、昔や門前鍛治ちあったげなけん、国分寺 に附いた鍛治場跡かも知れんたいの。 |