SNK >> デジタルアーカイブ >> 初手物語
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あそび | ||
遊びごっちゃ昼休みにだん助陣取(たすけじんとり)ちあげなこつどんしよったたい。今ん ごついろいろ運動競技てんなかもんじゃけん。四年生ん頃は昼休みにたいがい三年生と陣 取りどんしよった。お昼のお弁当食べよっと三年生がもう呼び来るもん。あんた達が先に出 とかんのち云うて、先に出しよった。 捕虜がだんだんふえて、長ごう手つないで味方の助けに来るとば待っとるばってん、助けが なかなか来んこつのあるたい。そげんときにゃ三年生はよう一人逃げ二人逃げして、みーん な逃げ出して仕舞うたりしよった。三年生に、一人面白か人がおって、いつでんその人が一 番ぐち逃げ始むるもん、そげんして逃げ出してん、誰ん文句云う者なおらんもん。 ただ、わあわあ云うて走りはためきするとが面白かったい。そっでん小人数でしよっとよう 文句の出たりしよったばってん、大人数じゃただ面白かばっかりじやった。 そりがくさいおかしかもんの。体操の時や足首ん出るとさえ何じゃり恥かしかごたる気持 のして、よう足も上げず歩調もとりきらんとにくさい、号令抜きの遊びごつになっと、はし りはためきして、ふくらはぎの出うと何じゃうとおかまいなしでくさい、恥かしかも何も無 しかねてのお行儀作法でがんじからめされとっとのどこさんか飛うで行っとっとたい。 |