SNK >> デジタルアーカイブ >> 初手物語
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桜島大爆発 | ||
大正三年にゃ桜島ん爆発したたい。 どーん、どーん、ち遠に音んするもん。ビリビリッちした感じのあって、何じゃろかち云よった りゃ、店んご用聞きさんの、今朝早よ砲兵がほーんに大砲引張って行きょりましたばいち云うけ ん、そんなら演習の音じゃかてん云よったりゃ、うち居んなさる軍人さんの、夕方帰って来て、 霧島山が爆発して居るそうですよ、ち云いなさるもん。 ほーちびっくりして聞いとったりゃ、翌日霧島山じゃなし、桜島じゃったこつの分ったたい。の ちにゃ吹き上げた灰のこの辺までも降って来て、馬場ん田から一丁田の方見っと、一面に霧ばし かかったごつして、先のようとわからんくらいかすうどったたい。木の葉でん何でんボーッと灰 かぶって白―ろなったたい。 |