●所在地
福岡県三井郡大刀洗町大字甲条字西屋敷
●内容
甲条神社遺跡は南側の水田より6メートルほど高い丘の端にあります。このような小高い丘が続く地形は小郡市干潟付近から大刀洗町本郷付近まで見られます。
甲条神社遺跡は、かなり以前から甕棺墓(かめかんぼ)・石棺墓(せっかんぼ)があることが分かっていました。昭和53(1978)年には、神社境内から人骨とともに甕棺墓が出土しました。
平成5(1993)年・平成10(1998)年大刀洗町教育委員会が神社の北側・西側を発掘調査した結果
縄文時代(今から約2400年以上前)落とし穴状土坑
弥生時代(今から約2100年前〜2000年前)甕棺墓・木棺墓(もっかんぼ)・大溝・土壙墓(どこうぼ){素掘りの墓穴}祭祀土坑(さいしどこう)・石棺墓などが確認され、甕棺墓・土壙墓・石棺墓群が神社境内を中心に広がっていることがわかりました。土壙墓のひとつからは、ガラス製の小玉(粟玉)が334個出土し、石棺墓のひとつからは碧玉製のくだたま管玉が36個出土するなど、この時期の墳墓としては副葬品出土の比率が高いようです。
甲条神社遺跡のような弥生時代の遺跡は、本郷・甲条・高樋に多くみられ、弥生時代からこの地が人々にとって暮らしやすい場所であったことがうかがえます。
(説明欄)大刀洗町役場のホームページ
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